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脳に障がいを持つ子どもの場合、脳からの指令を身体にうまく伝達できないせいで、動きたいのにうまく動けず、経験不足から脳内マップが作られていないために緊張をコントロールすることが出来ません。
こうした子ども達にリハビリで動きを覚えさせようとしても、「訓練」では発達は得られません。かえって誤った身体の使い方を学習してしまったり、失敗した経験を積んでしまいます。運動を獲得するには、脳内が「落ち着く」、「感じる(感覚野)」、「自分の身体に気づく(知覚)」、といった感覚の領域に働きかけて、身体の動かし方を学ぶ『感覚の土台』を作っておくことです。(発達・学習のピラミッドの図:参照)
運動のリハビリを始める前に、子どもたちが刺激を受けとることが出来るように、感覚系を鍛えて強化してあげる必要があります。
人間の赤ちゃんは脳が未成熟なまま生まれてくるため、自分で動くためのプログラムが出来ていません。生後すぐに発達するのは、視覚や聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感の領域です。
赤ちゃんは3歳までに「臨界期」を迎えると言われています。
臨界期とは、脳がある能力を身につけられる限界の時期のことです。3歳までに身につくものに「視力」があり、この場合の視力とは脳内に映像をインプットする能力で運動神経に関わる部分を指します。
①後頭葉(視覚)②側頭葉(聴覚)③頭頂葉(手触りの感覚と運動機能)④前頭葉(判断力やコミュニケーション)
『脳の発達は後ろから前』にむかってすすみます。視覚と聴覚の発達時期はほぼ同じ頃になります。
脳は①から④の順に発達する
好奇心は脳のネットワークのはたらきに重要な役割を持っています。
赤ちゃんの好奇心によって脳の活性化が高まります。脳のはたらきを活性化させるには「脳のネットワーク」が関係しています。視覚(映像)+触覚(体験)によって、感覚が刺激されると、脳のシナプスから発火するように神経伝達物質が放出され、子どもの脳は学習のスイッチが入ります。
好きなこと、気になるものほど記憶に残りやすく、繰り返すことで知的好奇心が高まり、学習が深まります。
知的好奇心が高いと、様々なことに興味関心を持ち、体験から脳をより多く刺激することで、神経細胞のネットワークの効率化を促進する可能性が考えられています。
脳性まひやPVLのような脳の障がいを治す薬は、現在ありません。
リハビリよりもまず優先すべきことは、お子さんが運動を獲得することを妨げている筋緊張や関節拘縮などの要因を減らしていくことです。それには感覚系を鍛えて脳の土台をつくり、お子さんの脳を運動や姿勢を「学べる脳」に育てていく必要があります。
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