事例紹介

ヒアリング後、Ｒ君に身体に触れても良いか、マッサージを好きになれそうか、本人の気持ちを聞きました。
「嫌がる」ことや不快さの根本には発達の未熟さが関わることもあり、手法を工夫する必要があります。

• 落ち着きがない、よく走る
• 集中力に欠ける
• 文字を書くなど、物にこだわりがある　　　　　　
• 触覚過敏　　　　　　　　　　　　　　　　など

発達障がいの場合、医療保険の適用にはあてはまらないので、自費マッサージと自宅ケアになります。
最近では発達障がい児向けの施術方法が書籍やオンラインでも紹介されています。初心者でも簡単に真似できますが、実際にはタッチングの圧加減やリズムを覚えるのは難しく、あきらめてしまう親御さんも多いようです。

タッチングやマッサージは親子の愛情形成につながり、精神安定に重要だといわれています。
レッスンはお母さんが出来ない時にお父さんや姉妹たちが代わることができるようにご家族一緒に学ばれることをおすすめしています。またレッスン後は定期的に訪問して、お子さんの成長や状態を見ながら必要に応じて、タッチングの内容を変更するなどお子さんのケアにも力を入れています。

ヒアリング後、からだに触れて筋肉の緊張や関節の動きを確認していきました。

• 向き癖がある
• 上下肢の動きがぎこちない
• 両下肢の筋緊張亢進
• 左右の股関節のかたさに違いがある　　　　　　　　など

子ども場合、少しずつ発達して変化があらわれるので、児童発達に詳しい専門家にも相談して運動発達が促されるように、月齢に合わせた施術を週に2回と、ご家族様にも毎日お家でケアしてもらうようにタッチングの指導を行いました。主治医からは無理な動作をさせないようご指示があり、マッサージは股関節を脱臼させない姿勢を取って慎重に行っています。

お子さんの普段、遊んでいる様子も観察させてもらいました。ご家族様と遊び方を相談するなどいろいろ工夫していった結果、その後の定期健診で医師から「もう大丈夫でしょう」、と伝えられたとご報告をいただきました。