〒185-0014 東京都国分寺市東恋ヶ窪3-20
脳に障がいを持つ子どもは刺激を脳が上手くキャッチできず、身体のコントロールが難しいため学習が進みません。
五感のなかで最初に発達する「触覚」はほかの4つの感覚の基礎になるといわれています。皮膚は「露出した脳」と呼ばれ、皮膚からの情報はダイレクトに脳へと伝わり、脳を刺激することが分かっています。全身に触れてあげることで最も原始的な感覚である「皮膚感覚」と脳内マップの構築や筋緊張のコントロールに欠かせない「固有感覚」にアプローチしています。
こどもの脳は感覚野と運動野から発達していきます。感覚神経と運動神経は常に情報交換をしていることから、筋緊張は発達と学習の妨げになります。
まず筋緊張を緩め、脳神経系の興奮を落ち着かせて「感じられる」状態を作る必要があります。臨界期に外部からの動きを意識すると脳は恐るべき速度で新しい回路を生み出す事が分かっています。
脳が心地よく感じる適度な刺激を繰り返し与えることで、感覚野系が鍛えられ、脳内マップの再構築を促していきます。
グリッター式®小児マッサージは脳が感じ取りやすい手技と声かけ、動きで、こどもが自分の身体を認識できるように促していきます。
「聞く」→「動かす」→「感じる」を繰り返し、脳が学習することでこどもの脳の中でまだつながっていない神経が、シナプスが作られてつながり、こども達の脳が自分の存在を実感して、身体の使い方を学べるよう、「感覚の土台」を作っていきます。
当室で受けられる施術料金をご案内します。
料金はすべて税込金額です。
30分 (所要時間45分) | 3,500円 |
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訪問料 (16㎞以内) | 一律 1,500円 |
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※原則は自費による基本施術料と距離に応じた訪問料を頂いております。
「筋麻痺(きんまひ)」、「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」のいずれか、または両方があり、医師にマッサージの必要性を認められた方が対象になります。またご自分で治療院まで通うことができない人に限られます。
マッサージ | 1部位 350円 |
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変形徒手矯正術 (加算) | 1部位 450円 |
往療料 (4㎞以内) | 2,300円 |
往療料 (4㎞以上) | 2,550円 |
施術報告書交付料 | 480円 |
※保険適応における算定方法は、【施術料+往療料+施術報告書交付料】×負担割合となります。
施術料金は訪問距離、健康保険証負担割合、医療費助成(東京都の場合、マル乳子など)により異なります。目安として330円~1,860円程度となります。詳細はお問い合わせ下さい。
まずはお問い合わせフォームから、情報を入力の上、お気軽にお問い合わせください。電話でのご相談も受け付けています。
内容にご納得いただけたら日程を調整し、ご予約日にご自宅まで伺います。
まずは、お子さんの健康状態、不安なことや悩み事があれば、遠慮なくお話しください。
ヒアリングをもとに施術に入ります。姿勢や筋肉の緊張、関節の動きをみて、訪問マッサージの適応か判断します。施術終了後、どのような施術を行ったのか、分かりやすくご説明をいたします。
※体験がご満足いただけなかった場合、施術を断る事も可能です。問診などお子様の評価結果によっては、今後の継続をお断りさせて頂く事もございます。
訪問マッサージを健康保険(保険適用)で施術を受けるには医師の診察と同意書が必要になります。
同意書とは医師からマッサージの必要性を認められた場合に発行される書類です。同意書のもらい方や必要書類などのご案内をいたしますので、ご家族様からかかりつけの医師に同意書のご依頼をお願いします。
※保険適用の基準は病名・診断名は関係ありません。筋麻痺・関節拘縮等の症状の有無が基準になります。またご自分で外出、通院できない方に限られます。
お申込み書にご記入と必要書類を確認します。
お身体の状況に合わせて、今後のスケジュールや施術回数などについてご提案させていただきます。
お子さんのご予定やご家族様のお仕事を考慮したうえで、最適な施術計画を一緒に考えさせていただきますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。
訪問マッサージ開始です!
1回のマッサージの時間はおおよそ20~30分程です。
訪問日の変更やお休みにも柔軟に対応しています。いつでもお気軽にご相談下さい。
お支払いは現金でお願い致します。
クレジットカード、電子マネーはお取り扱いしておりません。あらかじめご了承ください。
領収証が必要な場合は、ご予約時にお申し付けください。
(お悩み)成長期による側弯症
以前よりの歩行時の姿勢が気になる、ふらつきが強くなっているとお話がありました。
ご本人を交えてご家族と相談し、訪問時間は学校から帰宅後に、リラックスして施術を受けられる環境を整えていただきました。
(施術について)
週2回訪問しています。皮膚のストレッチや血行の循環を促し、筋緊張に合わせて施術しています。その結果、反り腰や背筋のこわばりが緩みやすくなり、お子さん自身も脱力しやすいと感じている様です。ご家族からは一時に比べ背筋が伸び、姿勢が良くなったとご感想をいただきました。
(アドバイス)
背中座りや足を組むなど背中や股関節に負担がかかる姿勢がクセになっているので、気を付けてもらうようにお伝えしています。子ども達の成長に伴う身体のバランスの変化には、①骨格と筋緊張や筋委縮を持つ、筋肉が追い付かない。麻痺のある身体では成長したカラダの重さに対応できない。②学校生活や施設側の受け入れ状況により、幼少期よりも定期的なリハビリを受けられない。などが考えられます。脳に障がいを持つお子さんの場合、成長の段階にあわせたマッサージや機能訓練が必要になってくると思います。
(お悩み)新生児脳梗塞による半身麻痺、反張膝、歩行時の痛み
運動が大好きで特に良く遊んだ日は足首が痛い、というお話でした。麻痺側の手指に軽い麻痺がみられ、遊ぶ様子を観察する限り身体の使い方に左右差がありました。
(施術について)
週一回訪問しています。麻痺側には感覚刺激と筋緊張の緩和を、健側負担の軽減を図ることに重点を置きました。触診してみると麻痺側の足首には擦り傷が多く、健側と比べるとふくらはぎのハリと弾力には差があります。関節が柔らかく、蹴りだす度に足首が曲がりすぎてしまうため、筋緊張を作る必要がありました。
足首のすり傷が目立たなくなっていった頃から痛みの訴えも少なくなってきています。緊張が保てるようになれば、改善できるのではないかと考えています。床に踵をつけ、足裏でバランスを保ちながら、軽々と膝の曲げ伸ばしをして見せてくれた時は本当に誇らしげな笑顔でした。
(アドバイス)
お母さんが寝る前、麻痺のある手指にマッサージをしているとお聞きしたので、腕から手のひら、指先用と足裏、足趾用の自宅ケアをお伝えしました。人間は足から発達していきます。足裏の感覚を刺激することは姿勢が安定して、全身の発達へとつながっていきます。マッサージは感覚を育てて筋肉の発達を促してくれます。手や足を動かすと脳の運動野、感覚野の広い範囲を刺激して脳を育むことにつながります。
(お悩み)脳室周囲白質軟化症(PVL)による足首の緊張
「こっちの足がいうこと聞かないんだよ」遊びたい盛りで、時々いたずらされるほど、やんちゃなS君が漏らした本音でした。この頃のS君はゲームに夢中で、ゲーム機を持つと途端に足がピーンと張ってしまうため、お母さんと相談してマッサージに集中できる環境づくりから始めることにしました。
(施術について)
マッサージを始める前に、姿勢と歩行時の様子をみると下肢の緊張がつよく出ており、身体のバランスが取れておらず、転倒しやすい状態でした。そこで身体の傾きとねじれを整えること、尖足歩行の改善を図ることにしました。手足には触覚に関わる受容器が多く、適度に刺激を入れています。お母さんから短下肢装具を付けるのを嫌がり気が付くと脱いでいるけれど、マッサージを受けた日は足が柔らかくなって機嫌がいい、とご報告をいただきました。
(アドバイス)
成長期は運動獲得や二次的障害の影響が大きく、足関節を良い状態に保つことはとても重要です。
お母さんに普段のマッサージの様子を見せてもらい、ご家庭で出来るケアのご相談をしました。PVLの場合、強めのストレッチは逆効果になる事もあり、お風呂あがりにオイルを使った自宅ケアをおすすめしました。副交感神経が優位になり、足の緊張が緩みます。夏場は足湯もおすすめです。湯冷めしない様に差し湯とバスタオルを用意しておくと安心です。
ここではよくあるご質問をご紹介します。
お家の中でお子さんがいちばんリラックスできる場所をご用意ください。照明が明るすぎず、静かな場所がおすすめです。動きやすい服装でお待ちください。
乳児の場合は授乳やおむつ替えを済ませておいて下さると助かります。
小さな子どもの場合、愚図ったり、人見知りや子どもなりの理由から拒否することがあります。
マッサージの時間が「楽しくないもの」、「嫌な時間」と認識すると脳が拒否してしまい、マッサージをしても必要な刺激は入らないでしょう。楽しい雰囲気づくりも大事ですが、まずはスタッフに慣れてもらうことが第一歩です。あせらず、見守りながらすすめていきましょう。
小児のマッサージには、安全と知識が重要です。
子供は大人より身体が小さいだけ、という思い違いがありますが、これは全く正しくありません。特に障がい児の場合は発育上考慮すべきことが沢山あります。
一般的なマッサージと違って、緊張している筋肉にではなく、緊張を引き起こす原因になっている脳に対して働きかけています。
「どうしてこの動きが大切なのか」、「なぜこの圧なのか」、解剖学的に基づいて正しく理解しているグリッター式®手技だから皮膚から脳に伝わりやすく子どもの可能性を引きだすことができるのです。二次障害(側弯や骨変形など)の備えが重要な成長期(3歳~12歳)は自宅ケアとの併用をおすすめしています。
いかがでしょうか。
ご紹介する小児障がいマッサージはこどもの可能性を引きだし、成長をサポートしていきます。
小児障がいマッサージに興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問合せ・ご相談ください。
〒185-0014
東京都国分寺市東恋ヶ窪3-20
国分寺市から直径6キロ以内
上記以外の訪問にも可能な限り対応致します
10:00~18:00
水曜・日曜