〒185-0014 東京都国分寺市東恋ヶ窪3-20
私たちの⾝体と脳はお互いに情報交換して機能しており、情報によって脳にインプットされる場所が異なります。
アメリカオハイオ州⽴⼤学⾳楽学部の教授であるウィリアム・コナブル教授は「脳の中にはからだの地図がある」と⽐喩してボディマップ(頭の中にある体のイメージ)と名付けました。
ボディマップは、⽣まれながらに持っているものではなく、成⻑の過程で徐々に作られていくものであり、必要に応じて容量や領域が変化するという柔軟性を持っています。
しかしながら、⽇々⾶躍的な進歩をする医学でも⼀度損傷した脳を治すことはできません。
ただし、脳の学習を促すことで、傷ついていない他の領域が失った機能をカバーできることが分かってきました。しかも、乳幼児期の脳は驚異的な発達をします。⾚ちゃんや⼩さな⼦ども達は家族の声かけや抱っこ、⾼い⾼いなど、様々な感覚を刺激され、初めて⾃分の⼿や⾜、⾝体の様々な部分を認識し、ボディマップを作っていきます。そのようにして作ったボディマップから⾃分と周りの環境を把握し、カラダの動かし⽅を学んでいくのです。
脳性まひのこども達は、経験不足から⼗分なボディマップが作られていないため、視覚からの映像(情報)を脳が上⼿く取り⼊れる事が出来ず、思い通りに⾝体を動かすことができていません。
この特別な時期に適切なアプローチをしてあげることがとても重要です。
ユニセフが発表した「2001世界こども白書」には
「脳内の細胞の接合は生後3年間に爆発的に増殖し、子どもは目覚めている事実上すべての瞬間に新しい事柄を発見している」とあります。
この臨界期に一旦外部から刺激を受け取ると脳神経細胞は活発に増殖し、3歳までに脳の80%が完成すると言われています。
このことからもこの時期の過ごし方がいかに重要であるかがわかります。特に運動に関わる脳の領域「運動野」が発達のピークを迎えるのは3歳から5歳頃で、このベストな時期にあわせて始めれば「効率よく学習できる」ことが分かっています。
人間が持っている感覚は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚(識別系・原始系)・味覚という五感と、固有受容覚と前庭覚とを合わせた7つの感覚です。
固有受容覚は筋肉や関節の動きから得られる感覚だけでなく、情緒にも影響します。前庭覚は平衡感覚やスピードを感じます。姿勢の保持やバランスだけではなく、目の動き(眼球運動)や覚醒にも影響しています。これら感覚情報を上手くまとめていくことを感覚統合といいます。
この7つの感覚は、母親の胎内にいる赤ちゃんの段階ですでに備わっており、成長するに従い互いに連携しながら発達します。
基礎となる感覚が関係しあい、より複雑な機能を築きながら、運動や学習の力が積み上がっていきます。その土台(脳の屋台骨)となる感覚の成長が重要になってきます。
原始反射とは人が成長していく過程で現れる本能的な身体の動きのことを指し、新生児期にみられます。
主に乳児期にだけ表れる現象で外からの刺激に大脳ではなく、脊髄や脳幹と呼ばれる部分に伝わって自然に起こる反応です。原始反射が現れ、統合(消失)することは人間の脳にとってとても重要なことです。
原始反射は成長とともに消失し、脳(皮質、中脳)の発達によって抑制されます。無意識な本能の動きから自分の意志で動けるように脳を徐々に発達させていきます。発達障害があると原始反射の統合がうまくいかず、本能で行動してしまうことがあります。
お子さんのご家族、あるいはサポートしたい支援者の方、お悩みを抱えた社会人の方まで、それぞれの特性、ご要望にあった進め方等をご相談ください。またほかに何か気になる事や、お話なさりたいことがある方は「お問い合わせフォーム」からご相談ください。
筋緊張は発達と学習を妨げるため、脳の興奮を鎮めて「感じられる」状態を作る必要があります。筋緊張が落ち着き、力を入れるべきポイントを学習できるようになれば、子どもは「からだを動かす気持ちよい」感覚を覚えることができるようになり、脳の発達が促されてこどもの可能性が広がります。
脳が心地よく感じる適度な刺激を繰り返し与えることで、感覚野系が鍛えられ、脳内マップの再構築を促していきます。子どもの脳はまず感覚野と運動野から発達することから、最も原始的な感覚である「皮膚感覚」と脳内マップの構築や筋緊張のコントロールに欠かせない「固有感覚」にアプローチしています。
脳が出来る前から存在している、0番目の脳と呼ばれる皮膚に対して「どうしてこの動きが大切なのか」、「なぜこの圧なのか」、解剖学的に基づいて正しく理解しているグリッター式®手技だから皮膚から脳に伝わりやすく子どもの可能性を引きだすことができるのです。
障がいを持つ子どもはお母さんのお腹の中にいた時の様にキュッと力を入れて体を丸くしています。
ふぁっと力が抜けることや体を大きく広げることができることを身に着けるにはなるべく早くから始めることが重要です。変化しやすい乳幼児期の脳は一度学習モードに入るとシナプスが刺激され、情報力がアップします。
子どもの脳が学習モードに入るには安心感や喜びなど「快」と呼ばれる感情も必要です。赤ちゃんが「快」を感じると「脳の報酬系」が活性化し、学習モードのスイッチが入ります。快の感情を学ぶにはご家族の愛情のこもったスキンシップやコミュニケーションが不可欠です。
身体の動きの土台となっている皮膚感覚に働きかけることで、現在の悩みを改善するだけでなく、お子さんの強みを発見し、可能性が広がります。親子で遊びながら、家族で一緒に学ぶ、個別レッスン等、ご利用の仕方は目的別にお子さんに合わせて行うのがおすすめです。
お子さんが自分をコントロールし、世界を広げていけるように一緒に始めてみませんか。
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